五十肩の病期について・・・




五十肩の病期には、
痙縮期、拘縮期、回復期の3つがあります。

そのことを理解した上で、
もう一度、治療や解消についても見てみましょう。



五十肩の病期

◆痙縮期
痙縮期には患部が炎症を起こして強い痛みが出ています。
ですからまずは痛みを緩和させる治療が行われます。

入浴などでゆっくりと体を温め、そして安静を保ちます。
これに加えて薬物療法や注射を打ち、
拘縮を防ぐ為に早い時期から運動療法を取り入れていきます。
(冷やして痛みを取った後に温めて血行改善していきます。)

※拘縮とは?
関節のまわりの組織が伸縮性を失って硬くなる為に関節の動きがスムーズではなくなることです。

◆拘縮期
痛みは緩和されていますが、関節が硬くなってしまっています。
ですから、保温・薬物療法・運動療法を継続して行っていきながら、
理学療法・授動術・パンピングも取り入れます。


◆回復期
個人差はありますが、3ヶ月〜半年程度で腕が徐々に動くようになってきます。
痛みが感じられなくなっていることもありますが、
癒着が原因の運動制限を残さない為に、自分のペースで運動を始めることが肝要です。

五十肩は炎症が起きている間の痛みも辛いものですが、
痛みが引いてからのリハビリも非常に大切です。

整形外科での治療

五十肩であるかどうかは、まず病院で検査しなくては分かりません。
整形外科で問診や腕の可動域を見るテスト、レントゲン検査などを行って
五十肩であるかどうかを診断します。
そして五十肩であると確定したら、治療に移っていきます。

病院に検査に行くということは、痛みが出るなど症状が出ているということですね。
ですからまずは痛みを抑えるつまり、炎症を抑える治療からスタートします。

◆ステロイドの注射を局所に打つ
◆内服薬
◆座薬


痛みが少し取れたら次は体を保温してください。
そして安静を保ちます。

五十肩は病期によって治療法が変わってきます。

上記は炎症を起こしていう初期段階「痙縮期」の治療法です。

痛みが大分とれたら次は「拘縮期」に入ります。
関節が拘縮してしまわないように(硬くなってしまわないように)運動療法を更に続けていきます。

整形外科での五十肩の治療の基本は「リハビリ」です。
せっかく五十肩が改善したのに、関節が硬くなって
その為に腕や肩が動かせなくなっては何の為の治療か分かりません。

リハビリを行いつつ、痛みが取れて最終段階「回復期」に入ります。
痛みが取れても運動療法は続けるようにしてください。

運動やマッサージに関する指導は病院でしっかりと行ってくれます。

五十肩を再発させない、そして拘縮させないようにしっかりと治療しましょう。

五十肩の手術

腱板断裂の場合、基本は保存療法です。
行われるのは内服薬の投与と注射で、温熱療法も取り入れていきます。
これで改善が見られれば、リハビリを行いつつ治療は終了します。

しかしこれらの治療を3ヶ月以上続けても、
症状が改善されなかった場合には最終的手段である手術を行います。

腱板断裂の手術においては切開はせず、内視鏡を使った手術を行います。
※場合によっては、切開手術を行うこともあります。

術後は一ヶ月強〜二ヶ月弱で軽い作業を行えるようになります。
リハビリをしっかりと継続していれば、元通りに生活することができるようになります。

五十肩の治療法を、もっと詳しく見てみる

上記以外の解消法・治療法には、
ストレッチ、温泉での治療、ツボや漢方など様々な治療・改善法があります。

このページで紹介した内容以外にも、
下記のサイトでは、五十肩について詳しく紹介していますので
五十肩に悩んでいるのであれば、自分に合った対処法を見つけてみてくださいね。

⇒【五十肩の治療】原因・症状・病期



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